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【陸上】陸連、苦渋の「補欠」選出 リレーは「強化戦略」の柱

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陸連、苦渋の「補欠」選出 リレーは「強化戦略」の柱

 日本陸連は個人種目より世界のトップに近いリレーを強化戦略の柱に据えている。世界リレーで早めに五輪の出場権確保を狙うのもそのためで、個人種目ありきの海外強豪国とはスタンスが異なる。麻場強化副委員長は「特に400メートルリレーは出場権獲得が大きな命題」と語る。

 誤算だったのは、前年は5月下旬だった世界リレーが今年は約3週間早まったこと。これに伴い、代表選考を兼ねた織田記念国際を昨年より11日も前倒しした。毎年、好記録が出る大会だが今年は故障者が続出し、飯塚翔太(ミズノ)、山県といったナショナルチームの主力が結果を出せなかった。例年より寒い時期に調整し、試合で出力を上げなければいけなかった点が少なからず影響したとみられる。

 加えて、橋元晃志(早大)とケンブリッジはそれぞれ200メートルと100メートルで桐生に先着したが、故障明けでもあり代表を辞退。日本陸連は当初、世界リレーで補欠を置かない考えだったが、選出メンバーの中にも状態が懸念される者がいて方針を変更。5人目を選出した。

 織田記念の気象条件が悪かったこともあり、大多数の選手がまだ世界選手権の参加標準記録を切れていない。一方で、他の競技会との過密日程を強いるリレー代表は増やさざるを得なかった。今回の選考は、リレーを重視する日本の事情と国際日程の兼ね合いの難しさを改めて浮き彫りにした。(宝田将志)

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