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【千葉の議論】印旛沼で五輪ボート・カヌー競技を 「波風なく高水準で安価」と誘致攻勢

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【千葉の議論】
印旛沼で五輪ボート・カヌー競技を 「波風なく高水準で安価」と誘致攻勢

県立印旛沼公園から眺めた西印旛沼。ここに世界のボート、カヌーを浮かべるのが地元の夢だ=印西市師戸

 印旛沼で2020年東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー(スプリント)競技を-。こんな夢が地元で広がっている。東京都での開催計画は巨額事業費が問題視される上、競技関係者の中に「波と風で競技に向かない」との声がある。これに意を強くした印旛沼湖畔の印西市が「高水準な競技が安価にできる」と名乗りを上げた。強力なライバルの存在でハードルは高いが、競技会場に選ばれなかった場合でも練習場として使われる可能性があるといい、市はキャンプ地や練習会場を含めた誘致活動を続ける方針だ。

東京は491億円

 市は庁内に「オリンピック・パラリンピック推進室」を設置。積極的な誘致活動を行う。埼玉県戸田市も誘致を表明している。

 東京都の計画は、江東区青海の東京港中央防波堤埋め立て地を使った「海の森水上競技場」。水門で仕切られた直線の東西水路に2千メートル、8コースの競技スペースを作るとしており、観覧席は2万4千席。当初、費用は69億円とされていたが見積もりは約15倍の1千億円超に膨らんだ。その後圧縮されたが、それでも約7倍の491億円とされる。

 これに対し、印西市の計画では西印旛沼西岸の市有地約3・7ヘクタールを活用して施設を作る。印旛沼は東京都中央区晴海の選手村から約40キロ。東京五輪・パラリンピックは選手村から半径8キロ内に競技会場を置くのが原則となっており、印旛沼まではその5倍となるが、サッカーの札幌ドームや宮城スタジアムなど、ほかの競技でも東京から遠く離れる例がある。

 市は成田空港から約15キロという近さを挙げ、「選手村に入らず、競技会場に直行する選手の家族や関係者には、こちらの方が便利」とアピールする。

メリット3点

 「地の利」や費用以外に市が挙げる印旛沼開催のメリットは(1)淡水であること(2)風が弱いこと(3)水面が広いこと-の3点だ。

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