産経ニュース

【話の肖像画】ボクシング世界王者 井上尚弥(1)減量苦から解放されて

スポーツ スポーツ

記事詳細

更新

【話の肖像画】
ボクシング世界王者 井上尚弥(1)減量苦から解放されて

 <昨年12月30日。オマール・ナルバエス(アルゼンチン)から世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王座を奪取した。11度防衛中だった王者を4度もダウンさせ、2回KO勝利。年末に乱立した世界戦の中でも鮮烈な印象を残し、日本ボクシングコミッション(JBC)の年間最高試合に選ばれた>

 作戦は「大差の判定勝ち」でした。ただ、ボクシングは何が起こるかわかりません。逆に、自分がああいうパターンでやられることもあります。作戦通りいくスポーツではないですからね。

 ダウンを奪ってからも、常に冷静でいようと心がけていました。ずっと判定決着は頭の中にありました。相手は名チャンピオン。倒したいという欲を出した方が隙を突かれます。

 <プロのキャリアはわずか8戦。日本最短で2階級制覇を成し遂げたが、光るのはその落ち着きぶりだ>

 アマチュアのキャリアがありますから。緊張でパフォーマンスを出せないということはありませんね。

 <何より大きかったのが減量苦からの解放。主戦場だったライトフライ級からスーパーフライ級へ2階級上げたことで、制限体重は3・2キロ増した>

 自分にとって、減量が一番の敵です。ライトフライ級のときは、普段から10キロほど減量していましたから。毎試合前、絶食する日もありました。

「スポーツ」のランキング