産経ニュース

【日本スプリントの挑戦】(17)「アジア銅」につながった高瀬慧の綿密なる準備(下)

スポーツ スポーツ

記事詳細

更新

【日本スプリントの挑戦】
(17)「アジア銅」につながった高瀬慧の綿密なる準備(下)

仁川アジア大会を振り返る高瀬慧。レースまでの準備が結果につながった=2014年12月、千葉市美浜区の富士通

 臼井氏は「『他喜力』と呼んでいますが、誰かを喜ばせようとなると脳のブレーキは外れる。誰をどう喜ばすか、より具体化することです。また、脳というは寝る前の情報を大事だと捉える。1日すべてをプラス思考にしなくてもいい。寝る10分前というのは脳の力を開発するゴールデンタイムなんです」と解説する。

 準決勝から約2時間後の決勝、レーンは4。右隣にナイジェリア出身で今季アジアランキング1位のフェミセウン・オグノデ(カタール)、さらに1レーン右に山県亮太(慶大)がいた。雨に濡れた青いタータンは、照明に照らされ白く光っていた。

 この日のウオーミングアップで、高瀬は加速段階で脚がゆっくり回るイメージをつかんでいた。これは好調の証しで、言葉で表現すると「1歩、1歩を踏む感覚。加速が1次、2次と研ぎ澄まされて、ギアを上げていく感覚」となる。

 準決勝に続き、決勝の舞台でも、この感覚を再現する。結果は10秒15(追い風0.4メートル)、3位だった。

 ■「9秒台を狙える所に立った」

 「メダルを取れたのは正直、うれしい。ただ、10秒0台を出せるかと思ったので、出せなかった悔しさはある」。メダルがちらつき、前半で、わずかに力みが生じたという。

このニュースの写真

  • (17)「アジア銅」につながった高瀬慧の綿密なる準備(下)

「スポーツ」のランキング