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【日本スプリントの挑戦】(16)「アジア銅」につながった高瀬慧の綿密なる準備(上)

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【日本スプリントの挑戦】
(16)「アジア銅」につながった高瀬慧の綿密なる準備(上)

韓国・仁川アジア大会の男子100メートルで銅メダルを獲得した高瀬慧=2014年9月28日(桐山弘太撮影)

 「やらないといけない状態だった。体重が減ると力がうまく伝えられなくなりますから。レース、レースで、気付かないうちに筋量が落ちて、感覚がかみ合わなくなっていた」。高瀬を順大陸上部時代から指導する佐久間和彦部長はこう解説する。

 高瀬自身も力感とバランスの歯車が狂っていることを感じていた。

 「デカネーションでは走りがバラバラになっていた。悪い癖で、腕を前で振ってしまっていて、(脚の回転との)タイミングが合っていなかった。原因は筋力の部分が大きいと思う。筋力あってこその技術だと思うので」

 そこで、砂地で重りを引くトレーニングを行った。これはシーズン前の鍛錬期のメニューで、シーズンに入ってからは砂地でなく、トラックの上で引いていた。さらに、ウエートトレーニング、広めに置いたハードルのジャンプなどで、もう一度、体をいじめ、研ぎ澄ませた。

 すでにアジア大会まで1カ月を切っていた。本数や負荷の微妙なさじ加減は、8年来続く師弟の蓄積と信頼関係から導き出された。(宝田将志)

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