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【J・今節のツボ】
脱落危機の鹿島を救うのは“ワールドクラス”の柴崎

10月18日の前節で柏に2-3と逆転負けを喫した鹿島。2試合連続の逆転負けで、優勝争いから脱落の危機にある。救えるのは柴崎しかいない。すっかり日本代表のユニホームも板について日本代表のアギーレ監督の信頼も厚い22歳は、国内随一の名門を再び勢いづけるために神戸とのアウェー戦に臨む。
始動から2カ月たったアギーレ体制下で最も名を売った若手といっていい。9、10月の代表合宿に連続招集されて4試合中3試合に先発。代表デビューとなった9月9日のベネズエラ戦で初ゴールも奪うなど存在感を示している。
アギーレ監督の評価も極めて高い。10月10日のジャマイカ戦後には「ワールドクラスだ。20年の経験を持っているようなプレーをしており、かなり遠くまで行き着ける」とコメント。近い将来、世界を舞台に活躍することを予言してみせた。
3連覇を果たした2009年以来のJ1優勝を目指す鹿島も力を必要としている。前々節のG大阪戦と前節の柏戦はともに2度のリードを奪いながら試合終了間際の失点で連敗。もたつく首位浦和との勝ち点差を詰める好機を逃してしまった。
救いは10月26日にホームで浦和との直接対決を残している点だ。大一番へ波に乗って向かうためにも絶対に勝ち点3がほしい神戸戦。誰からも認められる“ワールドクラス”を目指して成長を続ける柴崎が正念場を迎えるJ1でも躍動する。
(22日午後7時、神戸・ノエビアスタジアム神戸)