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【未来へつなぐ 第3部 アジア大会での現在地(3)】ボランティアの意識 「おもてなし」へ教訓

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【未来へつなぐ 第3部 アジア大会での現在地(3)】
ボランティアの意識 「おもてなし」へ教訓

 その一方で、各国オリンピック委員会やVIP専門の通訳スタッフの一部が辞める一幕もあった。背景にあったのは仁川大会が掲げた「簡素、効率化」だ。前回広州大会、前々回ドーハ大会は巨費が投じられたが、次回予定都市だったベトナム・ハノイは財政難で開催を返上。仁川市の財政事情も考慮し、経費を抑える流れがあった。

 通訳には1日5万ウォン(約5千円)の日当とは別に、交通費と昼食代の1万7千ウォン(約1700円)が支払われるはずだった。それが交通費など込みで5万ウォンに変更。離脱騒動の要因の一つとなり、中国メディアが「大会運営に支障が出ている」と報じた。

 2020年五輪を迎える東京。8万人ともいわれるボランティアをどう育成するのか。「規範意識を養い、業務内容を浸透させるだけでも3カ月の研修期間は必要。社会人であれ学生であれ、善意と熱意だけでは務まらない」と指摘する関係者もいる。すでに組織委は全国の大学、短大761校(1日現在)と連携協定を結び、人材育成の拠点にすべく動き出した。アジア大会は参加国・地域が45だが、五輪では200を超える。外国語の対応は容易ではない。

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