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【未来へつなぐ 第3部 アジア大会での現在地(3)】ボランティアの意識 「おもてなし」へ教訓

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【未来へつなぐ 第3部 アジア大会での現在地(3)】
ボランティアの意識 「おもてなし」へ教訓

 韓国人の女性ボランティアが眉根を寄せた。「自覚がないんですよ。恥ずかしい」。体操会場で選手と写真を撮りたがる別のボランティアについて語ったときのことだ。

 記念撮影だけではない。選手にサインをねだる者、ピンバッジの交換に熱を上げる者…。アジア大会前半、ボランティアの好ましくない振るまいは海外メディアの注目を集めた。仁川大会組織委員会の魯光日ボランティアチーム長は「予想していなかった」と嘆く。

 高校生や大学生ら人材確保には困らなかった。韓国ではボランティアの実績が就職で有利に働く。魯チーム長によると、組織委はインターネット上や大学訪問などで募集し、定員1万3500人に対して2万5827人の応募があった。心構えなどに関する研修を1人3時間設け、業務別、会場別の研修も義務付けた。それでも軽率な行動が続き、全てのボランティアに再度、メールで規範意識の徹底を促したという。

 大半のボランティアは真摯(しんし)な応接ぶりだった。「1986年ソウル大会の際は韓国語で話すスタッフが多かったが、今回は多くの方に日本語で対応してもらった」と、日本選手団の青木剛団長は感謝する。

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