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【大相撲秋場所】両横綱、全勝ターン 隙のない白鵬、消極的な鶴竜

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【大相撲秋場所】
両横綱、全勝ターン 隙のない白鵬、消極的な鶴竜

10場所連続中日勝ち越しを決め、懸賞金を手にした白鵬=21日、両国国技館(撮影・吉澤良太)

 両横綱が同じ8つの白星を並べても中身は異なる。隙のない白鵬に比べ、鶴竜の相撲はやや消極的だ。

 豊ノ島を左のど輪で起こし、鶴竜はすぐに引いた。体を開いて右に回りながら突き落とし。今場所は、下位に対して引き技に頼る受け身の相撲が目立ち、この日の取組を土俵下で見た伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)は、「横綱に上がったときみたいに前へ出る相撲が少ないね」と厳しい見方を示した。

 横綱昇進後の2場所は9勝と11勝。最高位に立つ者として、結果を求める意識が強すぎるのか。大関だった昨年夏場所以来の中日勝ち越しの鶴竜は「最初の目標の一つ。少し気持ちが楽になる」と息をついた。

 対照的に白鵬は盤石な相撲を続ける。この日は常幸龍を左上手右差しの速攻相撲で退けた。初顔には22連勝と無類の強さを誇る。

 さらに自身の持つ全勝ターンの最多記録を35回に、最長連続記録は10場所へと伸ばし、「取りこぼしが少ない横綱と言われるのはうれしい」と顔をほころばせた。

 今場所に懸ける思いはともに強い。白鵬には千代の富士と並ぶ歴代2位の31度目優勝がかかり、鶴竜も横綱として初賜杯を早く手にしたい。結びで直接ぶつかる千秋楽まで両者は突っ走れるか。(藤原翔)

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