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【スポーツ異聞】
「ジャパニーズ・オンリー」の品位 ファンである前に問われること
この一戦を2年たった今も、落胆と忸怩(じくじ)たる思いで記憶する剣道関係者は少なくない。同時に、前代未聞の“醜態”を通して、剣道という競技が今後、五輪競技に加わることは想像できないと確信したのである。五輪という舞台でメダルを争えば、勝利への執念はさらにむき出しになり、武道の精神がどこかに忘れ去られるからだ。
ちなみに、次回(2015年)の世界選手権は東京開催。剣道関係者はあの決勝戦の再現は避けたいところだろう。
フェアプレーは観客にも
日本人ほど「フェアプレー精神」を順守する国民は少ない。中でも、規律を重んじるJリーグは世界の模範である。相手に敬意を示すスポーツマンシップは本来、ヒノキ舞台に立つ選手だけに求められるものではない。スタンドを埋める観客にも同様のモラルが問われていいはずだ。また、スポーツの「格式」は選手に向けられる観客のまなざしによっても左右される。ピッチやフィールド(試合場)の外にいる愚者の暴挙によって真剣勝負の品位が損なわれてはならない。
熱狂的なファンである前に、フェアで謙虚な日本人であれ! 大衆の熱狂はいつかは冷めるのである。
