産経ニュース

【スポーツ異聞】「ジャパニーズ・オンリー」の品位 ファンである前に問われること

スポーツ スポーツ

記事詳細

更新

【スポーツ異聞】
「ジャパニーズ・オンリー」の品位 ファンである前に問われること

 開幕したばかりのサッカーJリーグで何とも不謹慎な“事件”が起きた。埼玉スタジアムで行われた浦和VS鳥栖戦で掲げられた「JAPANESE ONLY」の横断幕である。「日本人以外お断り」とも読み取れる差別的な表現に、Jリーグは史上初の「無観客試合」開催という重い処分を科した。卑劣きわまるサポーターの行為はこの日の試合だけでなく、Jリーグを冒とくし、その品位をおとしめたのである。

 「差別的な発言・行為は断じて許されるものではない」-。浦和レッズは試合のあった日の深夜にホームページ上で声明を発表したが、実はその対応は鈍く、差別的な横断幕の存在を試合後まで放置していたことがあとになって分かった。Jリーグの中でも熱狂的な浦和サポーターによる騒動は今回が初めてではない。クラブとしても「過激なサポーターに手を焼いていた」という声もあり、根は深い。

スポーツと人種差別

 それにしても、スポーツという領域になぜ、レイシズム(人種差別)が入り込むのだろう。歴史的にみても、両者の関係は色濃い。例えば、大衆が熱狂するサッカーにおいては、個々の技術やチームの戦術のみならず、国の歴史や文化、教育が重層的に絡み合う。ピッチの内外にいる人間の葛藤や社会のひずみ、貧富の差が摩擦を生み、民族の「差別」という悲しい歴史を作り出してきた。

「スポーツ」のランキング