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【高校ラグビー】優勝した東海大仰星の湯浅大智監督 「味わわせたかった」男泣き

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【高校ラグビー】
優勝した東海大仰星の湯浅大智監督 「味わわせたかった」男泣き

 フィフティーンが感涙とともに拳を天に突き上ると、スタンドが大きく沸き返った。そのシーンを見つめながら「これを味わわせてやりたかった」-。母校の東海大仰星を率いて1年目、32歳の湯浅大智監督は人目をはばかることなく男泣きに泣いた。

 平成11年、東海大仰星の主将として花園初優勝を果たした。そのリーダーシップに着目していた恩師の土井総監督から「お前は先生になれ」と説き伏せられ、東海大体育学部へ進学。大手デパートからの就職内定をもらっていたが、母校での教育実習で「子供たちの熱さに向き合える幸せ」を実感。タイミングよく講師採用の話も舞い込み「外堀が埋められていました」と笑う。

 コーチを10年務め、昨年4月に監督就任。ラグビーを通しての人間形成がポリシーだ。あるテレビ番組で“究極の箸作り”を目指すデザイナーのドキュメンタリーに「箸は用途が決まっているのに、それを突き抜けたところのデザインを考えている。ラグビーも常にその先を考える、マニアックな努力にこだわらないといけない」とテレビ番組を題材に選手にメッセージを伝えた。ユニークで柔軟な指導の一方、今大会はFW、バックス一体の展開ラグビーを貫き、決勝戦でもボールをタッチに蹴らず桐蔭学園と真っ向勝負した。その選手たちのプライドに「お互いの意地がぶつかり合った」と涙ぐむ“心の熱さ”もある。

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