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【夏の甲子園】日大山形、県勢初のベスト4 「歴史を塗り替えた」

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【夏の甲子園】
日大山形、県勢初のベスト4 「歴史を塗り替えた」

 合言葉は「歴史を塗り替えよう」だった。1点リードの九回2死走者なし。最後打者の打球は二塁へと転がった。打球を処理した日大山形の二塁、中野は地元の山形県出身。「自分に来ると信じていた。山形は『弱くない』と証明できた」。ベスト4進出。2006年に先輩が刻んだ山形勢最高成績を超えた。

 この日は終始、リードされる苦しい展開。歴史の扉をこじ開けたのは吉岡だ。この日3度目の同点に追いついた八回2死三塁、前の打者の奥村が敬遠された。同様の場面で凡退するケースが多く、気負ったが、奥村に「後悔するなよ」と声をかけられ、「気持ちが楽になった。思いっ切りいけた」。右前へ勝ち越し打を放ち、この日初めてのリードを奪った。

 昨冬、部員全員で、先輩が8強入りした06年の県大会決勝から甲子園の準々決勝までの試合を観賞した。映像の中の先輩は、どんなに劣勢でも勝負を捨てていなかった。「諦めない気持ちを学んだ」と吉岡。目標は、先輩を超える「ベスト4」に定まった。今までおとなしかった部員から、活発な意見が飛び交うようになった。チームは一丸となって悲願を達成した。

 明徳義塾などいずれも全国優勝経験のある強豪校を下しての4強入り。荒木監督は「山形の歴史が前進して非常にうれしい。選手は頼もしかった。頂点を狙う気持ちでやる」。東北勢初の全国制覇も視野に入ってきた。(神田さやか)

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