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【ネットろんだん】暑すぎる高校野球 球児たちの「物語」に冷静な視線

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【ネットろんだん】
暑すぎる高校野球 球児たちの「物語」に冷静な視線

 「この猛暑に、なぜ試合を」-。甲子園を目指して各地で行われている全国高校野球選手権大会。炎天下で白球を追う球児の姿は夏の風物詩だが、記録的な猛暑で倒れるケースも相次ぎ、ネットでは大会運営への批判が目立っている。ネットの“外野”が白熱する背景には、高校球児の「さわやか・ひたむき物語」への冷めた視線が隠れているようだ。

 「死人が出るまで同じことが続きそう」。関東などで猛暑日が続いた今月上旬、高校野球大会で選手や応援の生徒らが熱中症で病院搬送されるニュースが続き、ネットでは大会への批判が巻き起こった。

 なかでも11日の埼玉県大会で、監督や高野連幹部が「何をやっているのか」「体が慣れていないんじゃないかな」などと倒れた選手の体調管理を疑問視するかのような発言をしたとの報道を受け、批判はエスカレート。「虐待」「体罰」など過激な言葉も飛び出し、「開催時期をずらすべきだ」「ドームでやった方がいい」(ツイッター)といった改革を提案する声も相次いだ。

封印されてきた本音

 熱中症の危険がつきまとうのは野球だけではない。日本体育協会の指針では気温35度以上の場合に運動の原則中止を呼びかけており、「もう夏のスポーツをやめよう」(ツイッター)という割り切った意見も。それでも批判は野球に集中しがちだ。

 スポーツジャーナリストの玉木正之さん(61)は本紙の取材に、「人気の裏返しでもあるのだろうが、長年マスコミが封印してきた高校野球への本音が、ネットでは言えるからだろう」と指摘する。

 「プロは髪形自由でいいのに高校球児は丸刈りじゃないと駄目な風潮はなぜなのか」「一塁へのヘッドスライディングは危険で無意味」(匿名掲示板など)

 実際に、こうした高校野球特有の“文化”への批判は、以前からネットで繰り返されている。

 今春の選抜高校野球大会でも、準優勝した済美高校(愛媛)のエースが5試合で772球も投げたことをめぐり、球数制限導入などの改革論が沸騰。米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有投手は4月2日、自身のツイッターで球数制限や球場変更などを提案したが、「ただ壁は歴史」と改革の難しさを漏らした。

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