エンゼルス・ソーシア監督に退任報道 最大の理解者失う大谷翔平に影響必至

大リーグ通信
8月3日、インディアンス戦に先立ち、打撃練習をするエンゼルスの大谷(AP)

 エンゼルスの大谷翔平(24)が目指す投打の“二刀流”の最大の理解者、マイク・ソーシア監督(59)が今季限りで退任するという情報が駆け巡り、騒然となっている。事実なら、来季以降の二刀流に影響が出かねない事態だ。

 ベーブ・ルースの再来と絶賛されながらも、無謀ともいえる二刀流挑戦を強力に援護してきたのがソーシア監督。春季キャンプで現実のものとなって以降、各方面からの批判にも「投手としても野手としても貢献してくれる」と、大谷の意思を尊重してきた。6月に右肘の内側側副靭帯(じんたい)の損傷を起こし、投手としてリタイアしても、大谷の回復具合を最優先する方針を取ってきた。

 エンゼルスが大谷に対するソーシア監督の意見に異を唱えないのは、2000年に就任して今季で19年目という、現時点でメジャー最長の監督生活によって築いてきた実績に他ならない。

 だが、盤石の政権も終焉(しゅうえん)の時を迎えるかもしれない。球団の公式ホームページ(HP)が8月4日に、有力記者の署名記事で報じたからだ。「ソーシア監督は10年の契約を終え、今季の終了とともに指揮官から去るだろう」

 これに怒り心頭なのがソーシア監督。5日なって退任報道を「ばかげた話」と一蹴した。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「ソーシアは10年、5000万ドル(約55億6000万円)の契約が切れる今季をもって退任する情報を強く否定した」と報道。

 また、「オレンジ・カウンティ・レジスター」紙も「昨年10月に監督、GM、オーナーが今季終了以前に契約延長には動かないことになった。ソーシア監督は5日朝、『その当時と状況は何ら変わっていない。周囲はいつもくだらないことをしゃべる。ばかげているの一言だよ』とまくし立てた」と伝えた。

 大慌てで火消しに走ったのは、右肘の故障が癒えて二刀流復活が最終段階に入り始めた大谷の心情を思ってのことも大いにあったはずだろう。

 一方で、エンゼルスはポストシーズン進出の可能性がほぼなくなったことで、ソーシア監督に代わる新監督の候補者選びにも入っているとされる。ロサンゼルス・タイムズ紙は「ベンチコーチのジョシュ・ポール氏、前タイガース監督のブラッド・オースマス氏がソーシア監督に代わる候補者として名前が挙がっている」と報じている。

 本人がどれだけ否定しようが、退任への道はできあがりつつあるようだ。故障と隣り合わせが続く大谷の二刀流が来季、どんな形を迎えるのか。目が離せなくなった。