【月刊パラスポーツ】パラ専用体育館が完成 配慮行き届き「ストレスなく練習」 - 産経ニュース

【月刊パラスポーツ】パラ専用体育館が完成 配慮行き届き「ストレスなく練習」

完成したパラスポーツ専用の体育館「日本財団パラアリーナ」内で練習する選手たち=1日午後、東京都品川区
 2020年東京パラリンピックへ向けた強化拠点が完成した。東京・台場地区でこのほど披露された「日本財団パラアリーナ」はトップアスリート向けのパラスポーツ専用体育館だ。整備と運用を担う日本財団パラリンピックサポートセンターの山脇康会長は「このアリーナがパラスポーツの普及振興、ムーブメントの発信基地になるように、われわれも全力で取り組む」と言葉に力を込めた。
 鉄骨造りの平屋で延べ床面積約3千平方メートル。メインフロアはバスケットボールコート2面が取れる。総工費は約7億9千万円。オープニングセレモニーに出席した小池百合子東京都知事は「(パラスポーツの)殿堂ができた」と絶賛。台場地区は修学旅行先として人気が高いことから、周辺を訪れる生徒や学生を対象に普及、啓発イベントを開催する計画もある。
 体育館の床面は車いすのタイヤ痕が付きにくいようにワックスを2度塗り。発汗に難がある脊髄損傷選手のために冷房設備を増強した。通路やロッカールーム、個室トイレは幅広の競技用車いすでも利用できるように十分な広さを確保。山脇会長は「練習環境に配慮した施設」と胸を張る。
 車いす同士による接触が激しいラグビー、バスケットボールは床が傷つくとの理由から貸し出しに二の足を踏む施設が多い。ボッチャやゴールボールなどの競技でも体育館のバリアフリー対応が進まないことなどから、練習場所の確保が課題となってきた。
 1日には早速、選手が利用し使い心地を体験した。車いすラグビーの池崎大輔選手(三菱商事)は「バリアフリーでストレスなく練習できる。自分たちの思いをしっかり受け止めて形にしてくれた。次は選手がメダルを取って、恩返ししていかなければ」と語った。