30歳の1年生は貯金切り崩して、年下の“先輩”と居酒屋に 世界陸上元代表の渡辺和也

箱根駅伝
 東京箱根間往復大学駅伝の7区を走る東京国際大の渡辺和也=3日、平塚中継所付近(代表撮影)

 30歳の大学1年生が新たなステージに立った。陸上の世界選手権男子5000メートルに出場した実績を持つ渡辺和也は昨年、東京国際大に入学。3日の東京箱根間往復大学駅伝で7区を走り「新鮮な経験ができ、選択は間違っていなかった」と目を輝かせた。

 強豪の兵庫・報徳学園高を卒業して実業団に進み、四国電力に在籍していた2011年に世界選手権大邱大会に出場。しかし近年は振るわず、将来の指導者転向を見据えて東京国際大の社会人入試を受験した。

 11年にマークした1万メートル27分47秒79の自己ベストは今回の箱根駅伝エントリー選手で最速だったが、7区では区間7位にとどまった。チームも総合17位に沈み、涙に暮れる4年生の姿に責任を痛感したという。

 今回が2度目の箱根出場だった大学は発展途上。アルバイト禁止の寮生活で貯金を切り崩し、年下の“先輩”と行く居酒屋は「割り勘」と話す。苦労もあるが「この大学を選んで良かった。監督やコーチにできないことをやり、力になりたい」と、学生生活の充実感をかみしめている。