駒大、9年ぶりにシード落ち エース工藤の不発響く

箱根駅伝
【第94回箱根駅伝】駒沢大学7区・工藤有生(左)から8区・白頭徹也へタスキが渡る=3日、平塚中継所(代表撮影)

 12位に沈み9年ぶりにシード権を逃した駒大は誤算続きだった。象徴は7区の工藤。5キロ付近から左脚に力が入らなくなり、蛇行しながら何とか中継点にたどり着いた。エースは区間14位と振るわず「シードを逃したのは全部自分の責任です」とポツリ。最後まで視線は上がらなかった。

 左脚に力が入らなくなる症状は原因不明で、3年の夏から始まった。4年になると頻度が高くなった。改善しようと取り組んだ体幹の鍛錬や、針治療も劇的な効果をもたらしてはくれなかった。不安を抱えたままで指揮官に「走れます」と直訴して出走した。

 大八木監督は采配ミスを認めた。「甘い考えだった。私の“情”が入ってしまった」。1年から主軸を担ってきたまな弟子を大舞台で外す決断を下せなかった。勝負に徹してきた名将らしからぬ敗戦の弁だった。

 次回は久々に予選会からの戦いになる。工藤は「駅伝主将として何も残せなかった。来季は(1区3位の)片西が軸になって頑張ってほしい」と絞り出すのがやっとだった。(浜田慎太郎)