青学大、5区のアクシデントなんの 36秒差2位で4連覇へ視界良好

箱根駅伝
1位で7区の田村にたすきを繋ぐ、青山学院大6区・小野田勇次=1月3日、神奈川県小田原市(早坂洋祐撮影)

 「無事ゴールできてよかったよ。危なかったなー」。往路のレースを終え、青学大の選手の輪にかけよってきた原監督は、安堵(あんど)の笑みを浮かべていた。その視線の先には、両脚をつりながら意地の好走を見せた5区、竹石の姿があった。

 ほぼ想定通りの展開だった。2区の森田が区間賞、3区の田村も区間2位でまとめた。それでも「圧巻だった」(原監督)という東洋大に徐々に差を広げられ、5区のスタート時点で2分3秒の差をつけられていた。

 「タイム差は関係ない。5区は自分のリズムで走れるか」と竹石。上り坂も涼しい顔で淡々と駆け上がっていった。

 ハプニングは残り5キロ地点あたり。両脚のふくらはぎと太ももがつった。「中途半端な状態で走るより、一回切り替えよう」と、あえて歩を止めてコース上でストレッチ。わずか2、3秒で何事もなかったかのように再び走り出した。

 冷静な判断が奏功し、ブレーキになることなく区間5位で走りきった。「止まってしまう怖さはむちゃくちゃあった」と吐露するが、東洋大とのタイム差を36秒まで縮める殊勲の走りだった。

 3強とされた東海大、神奈川大が失速。その中で本命の青学大は安定した強さを見せた。復路にも主力を残しており、「昨年のようなビクトリーロードで行ってくれると思う」と田村。総合4連覇へ視界は良好だ。(浜田慎太郎)