ファンコミュニティが絆ぐ未来
趣味や特定のブランドを好む人が集まり、情報や楽しみを共有するインターネット上の空間「ファンコミュニティ(FC)」。オーナー(主催者)と参加者、参加者同士が互いにコミュニケーションできることから、近年は消費者との新たな交流チャンネルとして、自ら運営する企業も増えている。
ファンコミュニティ構築・運営大手のクオンでは約270万人が参加するファンコミュニティクラウドを活用し、平成12年から生活者や企業、自治体の相互理解を促進しようと取り組んでいる。累積250を越える導入企業・団体実績数を誇り、近年は企業のみならず、自治体、NPO法人など多彩なファンコミュニティを運営している。
同社のファンコミュニティで生まれるコミュニケーションは、企業や社会にどのような変化をもたらすのか。具体的事例を紹介する。(全6回)

第1回
キーコーヒー ファンコミュニティとめざす新しい世界
コーヒーのリーディングカンパニーのキーコーヒーのコミュニティには、よほどのキーコーヒー通が集うのかと思いきや、「Coffee Fan Club」はコーヒー好きなら誰でも気軽に参加でき、ゆったりとコーヒー愛を語り合う場に成長している。同社がファンコミュニティと描く未来とは―。

第2回
消費者庁 ファンコミュニティの対話で広げる食品ロス削減
「Let’s 食品ロスゼロ」は、幅広い世代の男女が参加しており、食品ロス削減へさまざまな熱量の人が集っているのが特徴だ。啓発ツールなどで食品ロス削減への理解を深めつつ、自身の買い物傾向を振り返ったり食材を使い切るアイデアや工夫を相談し合ったりしている。

第3回
SAGA久光スプリングス リアル×オンラインで無限大 バレーボールファン拡大へ
Vリーグ女子1部の強豪「久光スプリングス」では、インターネット上のコミュニティを長年のファンと新しいファンとの出会いと交流の場として活用している。本拠地・佐賀県鳥栖市に完成した練習拠点「サロンパスアリーナ」ではリアルな交流にも力を入れており、オンラインとの相乗効果でファン層の拡大をめざしている。

第4回
味の素 多様なスポーツライフを応援 アミノバイタルが寄り添うファンコミュニティ
「スポーツライフコミュニティ」を運営する食品大手「味の素」では、コミュニティ参加者との対話をアミノ酸含有食品「アミノバイタル」シリーズなどスポーツニュートリション事業に生かそうと取り組んでいる。コミュニティを通じて、どのようにファンに寄り添っていきたいかを訊いた。