大阪大谷大学 ゼミナール探訪

第3回 人間社会学部 社会福祉学 谷ゼミ

人間社会学部は「ひと」と「社会」を多彩な視点で学べるのが特長だ。
本格的なゼミナール活動は2年次から始まり、学年が上がるにつれ、ゼミ生は専門分野をより深める研究に力を注ぐ。

谷俊英講師の写真

社会福祉学ゼミ担当
谷俊英講師

Profile

桃山学院大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。社会福祉法人阪南福祉事業会児童養護施設岸和田学園児童指導員・里親支援専門相談員、大阪成蹊短期大学准教授を経て令和2年4月から現職。専攻は社会福祉学。日本社会福祉学会、日本子ども家庭福祉学会、日本児童養護実践学会などに所属。

さまざまな境遇にいる子どもとの関わり方がゼミの大きなテーマです。みなさんの多くがこれから子どもを持ち家庭を築いていくと思いますが、その場面で重要になるのは誉めること。なぜそれが大事なのかもゼミの授業でしっかりと伝えています。
社会福祉学は生活に困った方だけのためにあるのではなく、人間がより幸せになっていくための学問です。子育てによってみんなが幸福になれるよう一緒に考えていきましょう。

大阪大谷大学 人間社会学部の学びとは?

人間社学部は人間社会学科とスポーツ健康学科の2学科。社会課題への解決策を探る人間社会学科は心理、社会福祉、経営情報、現代社会の4コースを備え、複数の専門コースを横断的に学べる。

公認心理師、社会福祉士、ファイナンシャル・プランニング技能士、公務員など目指せる進路はさまざま。スポーツ健康学科はスポーツ指導、スポーツマネジメント、スポーツトレーナーの3コースがあり、スポーツを通じて社会に貢献できる人材を育成する。卒業生は保健体育教員や公認スポーツ指導者、健康運動指導士など幅広い分野で活躍する。

毎週1回。学生たちの活発な声が響く。人間社会学科社会福祉コースの谷俊英講師が指導するゼミナールだ。
この日は4年生が児童虐待の新聞記事の切り抜きを入念にチェックし、卒業研究に向けた情報収集を進めていた。

現場の事例をゼミ生と共有

「現場の事例を紹介するのが私のゼミの特徴。だからいつも話しすぎて時間が足りなくなるんです」

笑顔で語る谷講師の専攻は社会福祉学。ゼミでは子どもに関わるさまざまな社会課題を探究する。特に近年深刻化する児童虐待の予防をはじめ、児童養護施設や里親の支援も重要な研究テーマになっている。

現場にこだわるのは谷講師自身、大学卒業後、児童養護施設で14年間、児童指導員として勤務し、親と離れて暮らす子どもの支援に関わったからだ。

在職中に社会福祉士の資格を取得。仕事の傍ら大学院でも児童養護の理論を一から学び直し、子どもを預かる里親支援のソーシャルワーカーとしても活躍した。この体験を社会福祉の未来を担う若者と共有し、理解を深めてほしいと大学教員に転身した。

ゼミナールの様子
外部から専門職を招いた授業も

ゼミでは自身の体験談をできる限り学生に話すことを心がけている。3年次から本格化する社会福祉施設での実習に役立ててほしいという思いもあり、谷講師は「現場を見る前の“種まき”」と呼ぶ。

特に児童養護は高齢者や保育といった他の社会福祉分野に比べるとプライバシー保護がより重視されるため、現場の実像がつかみにくい。そこで児童養護施設だけでなく、児童相談所や児童自立支援施設、児童心理治療施設といった学生にはなじみの薄い専門職を外部から招き、日々の仕事のやりがいや現場の課題をゼミ生向けに語ってもらう取り組みを進めている。
こうした授業にも施設職員時代のネットワークが生かされている。今後、コロナ禍の状況が落ち着けば、今度はゼミ生が施設を訪れて専門職へのインタビューも行っていきたいという。

グループワークで考える力を育成

グループワークを積極的に取り入れ、考える力を養うのも谷ゼミの特長だ。里親のフォローアップ研修にオンラインで参加したことのある4年の渡利隼人さんは「子育ての場面で集中しすぎると視野が狭くなり、虐待につながってしまうこともある。気づくことの大切さを実感しました」と語る。

谷ゼミがスタートして今年で3年。来春初の卒業生が誕生する。社会福祉コースに所属し、所定の課程を修了すれば国家試験の受験資格が与えられるので、将来社会福祉士を目指すゼミ生も多い。

「子育てと同じで、学生の良い所はとにかく誉めて伸ばしてあげたい」と谷講師。ゼミ生のどんな悩みにも答えられるよう、自身のSNSは常時開放している。

「福祉の専門職になる人たちの力になりたい。そのための努力は惜しみません」谷講師はそう力を込めた。

グループワークを積極的に取り入れる
ゼミ生の声
人間社会学部人間社会学科
社会福祉コース4年
堀江亮太さん

谷ゼミの魅力は単なる座学ではなく、学生が主体的に参加できるグループワークなどの授業が多いこと。福祉に決まった正解はなく、他のゼミ生と意見を交わしながら考える力を身につけることができます。特に児童養護の現状や課題をより深い視点でとらえることができるようになりました。ゼミ活動は就職にも生かされ、希望する児童養護施設から内定をいただくことができました。マラソンの伴走者のように子どもたちに最後まで寄り添える職員になりたいと思います。

  • 第1回 文学部 服飾文学史 村田ゼミ
  • 第2回 薬学部 臨床薬理学 米田研究室
  • 第3回 人間社会学部 社会福祉学 谷ゼミ
  • 第4回 教育学部 小学校英語教育・比較教育学 ベーゼミ
  • 大阪大谷大学 入試情報サイト「CLUB oh!」
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無関心じゃいられない私になる 大阪大谷大学
  • 薬学部/薬学科(6年制)
  • 文学部/日本語日本文学科 歴史文化学科
  • 教育学部/教育学科【幼児教育専攻/学校教育専攻/特別支援教育専攻】
  • 人間社会学部/人間社会学科 スポーツ健康学科

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