大阪大谷大学 ゼミナール探訪

第2回 薬学部臨床薬理学 米田研究室

6年制の薬学部。5年次からの専門研究でゼミナール機能を担うのが薬学系研究室だ。
「基礎」「応用」「医学」の3講座に分かれ、各分野のスペシャリストの教授陣のもとで実践的な研究に取り組む。

米田耕造教授の写真

臨床薬理学講座担当
米田耕造教授

Profile

医学博士。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科博士課程(内科系専攻)修了。同大学医学部附属病院助手、秋田大学医学部附属病院講師、香川大学医学部附属病院准教授(皮膚科副科長)などを経て、2016年から大阪大谷大学薬学部教授。専門は医学、皮膚科学、薬理学、解剖学。皮膚や腎臓の研究に取り組む。

臨床研究によっていま何がわかれば、将来の患者さんの薬物治療に役立つと思いますか。研究室では常に実験現場の大切さを説明し、こうしたことを学生に伝えています。
医薬現場は日々新薬が誕生し、著しい進歩を遂げています。本学の薬学部は最先端の知識と技能が学べる環境が整っています。一生懸命自分の研究に打ち込み、論理的に考えて判断できる思考力を身につけてください。

大阪大谷大学 薬学部の学びとは?

南大阪地域で唯一の薬学部として平成18年に開設。これまでに1,331名が卒業しており、そのうち1,179名(88.6%)が国家試験を突破して薬剤師免許を取得。調剤薬局や病院などの第一線で活躍する。

薬剤師の知識の土台となる専門科目指導を担う薬学教育支援・開発センターを備え、4、5人の学生に一人の担当教員がつくアドバイザー制度を取り入れている。複数の施設を少人数グループに分かれて訪問する「早期臨床体験」をはじめ、早い時期から臨床現場を体験できるのが特長だ。

教科書の一行を書き換える努力

「研究領域はまだまだわからないことばかり。教科書の一行を書き換えるには膨大な努力が必要になる」

そう語るのは医学系の臨床薬理学講座を担当する米田耕造教授。乾癬(かんせん)や魚鱗癬(ぎょりんせん)をはじめ、皮膚の角質が硬く厚くなる角化(かくか)症研究の第一人者だ。研究室には5、6年制の計16人が所属。大学院薬学研究科の学生とチームを組み、研究論文の作成に向けた研究活動を展開する。

重要テーマの一つが皮膚に備わった免疫機能。ウイルスなど外界からの有害微生物が体内に侵入するのを防ぎ、人体の城壁のようなバリアの役割を果たしているのだ。米田教授は「腸管の免疫がよく知られていますが、皮膚にも精緻なメカニズムが働いており、新薬開発にも期待が寄せられています」と指摘する。

ゼミナールの様子
チームワーク抜群 学生同士でグルメ企画も

解明には実験用の小動物が欠かせない。遺伝子操作で皮膚のバリア機能を人為的に低下させたノックアウトマウスだ。米田教授が長年の研究の一環で創り出したことで知られる。学生たちはこのマウスを使い、アトピー皮膚炎や腎機能障害の病態解明の実験に取り組んでいる。

「研究は知力、体力、精神力の総合力の賜物」と米田教授。「真実はすべて現場にある。実際に手を動かし、自分の頭で考え続けてほしい」と厳しくも温かいエールを学生たちに送る。

チームワークの良さも米田研究室の大きな魅力だ。新型コロナウイルスが流行する前は、実験に疲れたときは学生同士がゼミルームでグルメパーティを企画。たこ焼きやお好み焼き、海鮮丼、カレーなどを振舞い互いの親交を深め合う。卒業シーズンになると、ふだんは研究で使用するホワイトボードに後輩が先輩の似顔絵を描いてお祝いメッセージを贈る。

実験に取り組む様子
多彩な卒業後の進路 研究者も輩出

毎年9月には各研究室の代表による4年生向けの説明会が開催されるのが恒例だ。最新研究が学べる米田研究室は毎回定員を上回る希望者があり、薬学部のなかでも高い人気を集めている。

学生たちは実験の成果を研究論文にまとめる一方、薬剤師の国家試験突破に向けて力を注ぐ。卒業後の進路は薬剤師の道に進む学生が多いが、米田研究室からは大学の研究職や製薬会社のMR(医薬情報担当者)を志す人材も育っている。薬学部の1期生の下川隆臣助教は調剤薬局勤務を経て9年前から米田教授のもとで皮膚バリアや腎不全の研究を続けている。研究論文も多く発表し、米田教授も「将来の大学を担える人材」と太鼓判を押す。

「日本が超高齢社会を迎えるなか、薬学教育への社会的ニーズがかつてないほど高まっており、薬剤師だけでなく多彩な分野で薬学人材が育ち始めたのは本当に心強い」。米田教授はそう語り、「薬学部で学べば将来の可能性は無限大に広がるはず」と力を込めた。

米田研究室
ゼミ生の声
薬学部薬学科5年
吉井大貴さん

もともと苦手意識が強かった免疫学を実践的に学べると思い、米田研究室に進みました。幼いころからアトピー性皮膚炎に苦しむ親戚の姿を間近に見てきたことも大きな理由です。皮膚バリアを解明する実験に日々取り組んでいますが、予想した結果にならないことばかり。それだけに正確な結果が得られたときはうれしいですね。同じミスは二度と繰り返さないように心がけています。卒業後は調剤薬局で修業を積み、将来は研究者になるのが夢です。

  • 第1回 文学部 服飾文学史 村田ゼミ
  • 第2回 薬学部 臨床薬理学 米田研究室
  • 第3回 人間社会学部 社会福祉学 谷ゼミ
  • 第4回 教育学部 小学校英語教育・比較教育学 ベーゼミ
  • 大阪大谷大学 入試情報サイト「CLUB oh!」
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無関心じゃいられない私になる 大阪大谷大学
  • 薬学部/薬学科(6年制)
  • 文学部/日本語日本文学科 歴史文化学科
  • 教育学部/教育学科【幼児教育専攻/学校教育専攻/特別支援教育専攻】
  • 人間社会学部/人間社会学科 スポーツ健康学科

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