大阪大谷大学 ゼミナール探訪

第1回 文学部服飾文学史 村田ゼミ

文学部のゼミナール活動は多彩だ。
3年次から希望する専門ゼミに所属し、フィールドワークや文献調査を中心とした少人数の研究活動を展開する。

村田裕子准教授の写真

服飾文化史ゼミ担当
村田裕子准教授

Profile

武庫川女子大学大学院生活環境学専攻で修士課程(家政学)修了。大阪大谷大学短期大学部専任講師を経て現職。専攻は服飾文化史。服飾美学会(2019年度~現在 委員)、国際服飾学会(2017~2020年度 理事)、意匠学会などに所属。

現代人は洋服を着て生活しますが、明治の初めは開国したばかりで、ほとんどの人は和服を着て生活していました。暮らしの中で衣服の機能や役割がどう変化してきたのかを探るのがゼミの研究目標です。
江戸時代、絹織物に模様を施す鹿の子絞りは、手間のかかる贅沢品として禁止令が出るなど衣服には多彩な歴史が脈打っています。服飾の伝統は何もしなければ消えていきます。ぜひ伝承者としても服飾文化の魅力を次世代に伝え、活用していってください。

大阪大谷大学 文学部の学びとは?

文学部は歴史文化、日本語日本文学の2学科を備える。
歴史文化学科は3年次から歴史学、美術史学、考古学のいずれかの希望のコースを選択。古文書調査や美術工芸品調査、古墳・遺跡調査に参加する機会も多く、専門知識を学べる環境が整っている。

日本語日本文学科は文学をはじめ「ことば」に関わる文化理解を深める。専門科目の図書館情報コースでは図書館司書の知識やスキルを身につける。卒業後の進路も中高教諭、公務員、学芸員、図書館司書、書籍編集など幅広い。

暮らしと時代を彩る服飾文化

「触ってみてごらん。生地の特徴の違いがわかりますか」

机の上に年代ものの着物や古裂(こぎれ)を並べ、村田裕子准教授が学生たちに問いかける。文学部歴史文化学科の村田ゼミナールの授業風景だ。

テーマは服飾文化史。主に江戸から昭和期にかけての衣服の変遷を通して装いの歴史的な役割を探る。文献を読み込んでレジュメを作成する1、2年の基礎ゼミを経て3年から希望するゼミに進み、少人数で卒業論文に向けた本格的な研究に取り組む。

村田ゼミの特長の一つが「実見」だ。文献資料だけではわからない色合いや肌ざわりを、現物を通して感得する。この日は3年生が大正時代の商家の婚礼衣装を手に取り、江戸期の裂地や金襴緞子(きんらんどんす)で織られた名物裂と呼ばれる裂地との違いを触って確かめた。

現物を触って確かめる様子

「自分の目でみて感じ取ることが大切です」と村田准教授。もちろん文化的価値の高い資料なので扱いには細心の注意が求められるが、「文化財に慎重に接する姿勢も学んでほしい」と狙いを語る。

ゼミナールの様子
本物に触れる絶好の機会 博物館の見学も

村田准教授は被服学科の出身で、在学中は「常に本物を見なさい」という指導を受けた。その教えはゼミの授業にも存分に生かされている。

研究に関係する展示会があれば必ずゼミ生にも見学を促し、一緒に赴くことも。「京都や奈良には有名な博物館があり本物が学べる絶好の条件」と村田准教授。大阪大谷大学には学内に博物館があり、近世・近代の着物や洋服、染織品をテーマにした特別展を開いてきた。ゼミ生は資料整理や展示に協力し、貴重な体験の機会となった。一般公開した特別展では、江戸期に大阪の貝塚で廻船問屋を営んだ豪商・廣海家から寄贈された婚礼衣装の白無垢や打掛、儀礼の場で用いる留袖や羽織、帯なども扱った。

こうした活動は関西大学や武庫川女子大学をはじめ、学内に博物館を有する大学と連携した、文化庁の支援事業である「関西圏大学ミュージアム連携活性化事業」にも位置づけられ、村田ゼミも協力を惜しまない。

大阪大谷大学博物館
ゼミ生同士が刺激し合う合同発表会

「衣服は人々の暮らしと密接に関わり、文様はさまざまな祈りや願いが込められたもの。だから後世に伝えていく価値がある」という村田准教授。自ら人間国宝などの伝承者から話を聞き、技法を学びゼミ生に伝える取り組みを進めている。奈良・正倉院にも遺されている伝統的な組紐のつくり方をゼミの授業で実践したこともある。

ゼミ生は自分の研究テーマを決め、調査しながら思考力と発信力を養っていく。その成果は卒業論文へと繋げていくため、パワーポイントとレジュメにまとめ、日本美術史や西洋美術史を学ぶ他のゼミ生と毎年実施する合同発表会で披露する。異なる研究分野を知ることでゼミ生同士が刺激し合える場にもなっているという。

村田准教授は「卒業後も自分のライフワークのなかで歴史や文化に関心を持ち続けてほしい。ゼミの活動はその大きなステップになるはず」とエールを送る。

ゼミ生の声
文学部歴史文化学科4年
上峠歩未さん

幼いころから化粧に関心がありました。江戸期と現代ではどう違うのかと興味を持ち、化粧に欠かせない服飾の文化史が学べる村田ゼミを選びました。

ゼミでは教科書の知識だけでは見えてこない疑問が生まれ、調べることで新たな発見に出会えます。自分のやりたいことを後押ししてもらえる雰囲気もゼミの大きな魅力。いまは「江戸時代の眉化粧」をテーマに卒業論文に力を注いでいます。将来は生まれ育った和歌山に戻り、地元に貢献できる仕事に就くのが夢です。

  • 第1回 文学部 服飾文学史 村田ゼミ
  • 第2回 薬学部 臨床薬理学 米田研究室
  • 第3回 人間社会学部 社会福祉学 谷ゼミ
  • 第4回 教育学部 小学校英語教育・比較教育学 ベーゼミ
  • 大阪大谷大学 入試情報サイト「CLUB oh!」
  • 2023年度大阪大谷の入試がさらに受験しやすく生まれ変わります。
無関心じゃいられない私になる 大阪大谷大学
  • 薬学部/薬学科(6年制)
  • 文学部/日本語日本文学科 歴史文化学科
  • 教育学部/教育学科【幼児教育専攻/学校教育専攻/特別支援教育専攻】
  • 人間社会学部/人間社会学科 スポーツ健康学科

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