Fem Care Projectについて

女性のココロとカラダのケアを起点に、
個人の問題として置き去りになっていた健康課題や、
タブー視されがちな問題にスポットをあて、産経新聞社の各媒体を通じ、
専門家や企業とともに情報発信し“みんな”で考える場を醸成します。
本プロジェクトを通じて、女性だけではなく、すべての人の相互理解と、社会全体の気づきや意識の変化を促し、
より生きやすく心地よい社会の実現を目指します。
【プロジェクトの背景】

たとえば、生涯の月経の数。平均で3、4人の子どもを産んでいた昔の女性が50〜100回だった時代に比べ、
現代の女性は500〜600回ほどと言われ、妊娠や出産や更年期などカラダへの負担は想像以上に大きくなっています。
経済産業省は2019年、企業の健康経営に「女性特有の健康課題」をいれました。
月経に伴う労働損失を発表し、産業界に大きな衝撃を与えました。
それまでは、女性特有の痛みや悩みは世の中に溢れていましたが、あくまで個人の問題という位置づけでした。
それが、社会のパーツとして、ひとつの社会課題でとして捉えられるようになり、
近年では、女性特有の健康課題を解決するテクノロジーやプロダクトを指す「フェムテック」という言葉にも注目が集まっています。
産経新聞社が発行するフリーマガジン『metropolitana』が2021年6月にはじめて掲載したフェムテック特集では、
読者から多数の反響がありました。
月経にはじまり、更年期、妊娠出産の不安など、女性特有の健康課題は個人差も大きく、多岐にわたります。
多く女性からは、生理や更年期など、体調不良などを周囲と共有しづらい状況や、休暇の取りにくさ、働き方などの制度面に対する意見など寄せられました。
その中でも私たちが着目したのは、性別を問わず、女性のカラダを知ることへの大切さや、
ひとりひとりを尊重し歩み寄ることへの重要性を問う声が寄せられたことです。
女性の健康やライフイベントに関わる悩みを、ひとりで我慢せずに“みんな”で共有することへの関心が高まっています。
こうした声に応えるべくmetropolitanaは「Fem Care Project」を立ち上げました。
時代は確実に変わってきています。声を上げにくい風潮への疑問や関心の高まりが示すように、
社会は常によりよい未来を模索しています。私たちはその後押しをしたいと考え、企画しました。
【Fem Care Project ロゴ】
「Female」は「生物学的な分類における女性」、「Care」は配慮、気配りを意味します。女性特有の健康課題を考えることをスタートラインに、まずは知ること、話すことから始めたい。だれもが自分、そして相手のことを思い語り合える世界を願い、吹き出しをモチーフにしました。
【metropolitanaとは】
産経新聞社が発行するフリーマガジン。毎月10日に東京メトロの主要駅で配布。2003年の創刊当時から、働く女性を中心に様々なライフスタイルを提案しています。
