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イスラエルとハマス停戦、ともに「勝利宣言」 住民「いつまで続くか…」 監視団到着

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パレスチナ自治区ガザで21日、がれきが積まれた通りを歩く市民(共同)
パレスチナ自治区ガザで21日、がれきが積まれた通りを歩く市民(共同)

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦が発効した21日、仲介するエジプトが派遣した停戦監視団2チームが、イスラエルとパレスチナにそれぞれ到着した。監視団はガザ側と停戦維持について協議した。停戦を受けてイスラエルとハマスとも同日、指導者が「勝利宣言」した。だが、ハマスは2007年にガザを実効支配して以来、イスラエルとの間で戦闘と停戦を繰り返しており、双方の住民には疲労感が浮かんでいる。

 イスラエルのネタニヤフ首相は同日、ガザにあるハマスのトンネル網やロケット弾の製造拠点や兵器貯蔵施設を破壊したとし、「イスラエルにとって大きな成功だ」と述べた。一方、ハマスの指導者ハニヤ氏も戦闘を「勝利」と位置づけた上で、「イスラエルの敗北は将来に大きな結果をもたらす」と強調している。

 ただ、ネタニヤフ氏は国際批判の高まりを受けて停戦受諾に傾いたことは否めず、ハマスの戦闘能力を完全に破壊したとは言いがたい。戦闘中「イスラエルに平穏を取り戻すまで作戦を続ける」と訴えていた。

 イスラエルの住民はなお危機感を募らせており、西部の商都テルアビブでカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に応じた男性は「停戦がいつまで続くか疑わしい」と話した。

 また、ハマスはイスラエルの空爆で戦闘能力が低下したもようで、停戦発効の数日前から戦闘停止に前向きとの観測が出ていた。ロイター通信は「(停戦発効で)自宅に戻ったが水道も電気も寝具も何もない」と惨状を訴えるガザの女性のコメントを配信した。薄氷の停戦は、続きそうだ。

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