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戦闘は「コロナ対策に影響」 UNRWAの日本人局長の清田さん

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清田明宏氏(本人提供)
清田明宏氏(本人提供)

 ガザのパレスチナ難民の健康維持に当たる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏(せいた・あきひろ)保健局長(60)=ヨルダン在住=が16日、電子メールで取材に応じ、ガザで続く戦闘が「新型コロナウイルスの感染防止対策に大きな影響を及ぼしている」などと実情を語った。(カイロ 佐藤貴生)

 清田氏によると、ガザでは戦闘で病院や診療所など10カ所の医療施設が被害を受けた。人口約200万人のガザでは4月、新型コロナウイルスの新規感染者数が3万人を突破。単純に比較はできないとしながらも、人口10万人当たりでは「大きな問題になっているインドの全国平均の3倍強」に当たる規模という。

 清田氏は「コロナ対策では今が移動制限や感染者の発見・治療の一番大事な時期だが、命を守ることが最優先課題なので、そちらに集中している」と述べた。

 コロナのワクチン接種率は人口の5%弱にとどまっており、先進諸国がワクチンを共同購入して発展途上国などに分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じ、供給されたワクチンの接種を加速する予定だったが、戦闘で不可能になったという。

 16日現在で4万2千人がUNRWAの学校50校に避難しているが、今後戦闘が悪化してさらに多数が避難してきたり、避難が長期化した場合のコロナ対策が「最大の懸念」だとした。

 イスラエルは世界最速ペースでワクチン接種を進めた。清田氏は、「パレスチナで接種が進むことは最終的にイスラエルの利益にもなる」とし、同国が協力することが望ましいとの考えを示した。

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