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TPP「追及の価値ある」 米通商代表部のタイ代表候補

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 【ワシントン=塩原永久】米通商代表部(USTR)代表に指名されたキャサリン・タイ氏は25日、上院財政委員会で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などの多国間枠組みが「間違いなく追及する価値があるものだ」と述べた。早期の再加入には慎重な姿勢を示したが、貿易ルールをゆがめる中国に対処する上で「いまなお理にかなった協定だ」と評価した。

 タイ氏は通商担当の議会法律顧問やUSTR高官を歴任。この日の同委の指名承認公聴会を経て、人事が承認される公算が大きい。

 公聴会でタイ氏は、TPPが「経済的、戦略的利害を共有するアジアの国々に米国が強固な関与」をしていく上で利点があるとの見方を示した。

 ただ、オバマ政権がTPP交渉を進めた当時と「今の世界が大きく異なっている」と指摘。バイデン米大統領が新たな貿易協定について「国内で主要な投資をするまでは署名しない」としていることを踏まえ、早期の加盟交渉には慎重な構えをみせた。

 一方、昨年2月に発効した米中両国の「第1段階」貿易協定を「中国は順守する必要がある」と強調し、知的財産権侵害などの不公正貿易の是正を求めた。

 また、関税は「正当な道具だ」と話し、トランプ前政権が発動した対中制裁関税や、日本や欧州などへの鉄鋼関税について当面は継承する意向を示唆した。

 タイ氏は両親が台湾出身で、承認されればアジア系米国人として初めてのUSTR代表となる。

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