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「中国はライバル、協力も必要」 USTR代表候補、議会証言へ 国内再建を優先

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米通商代表部(USTR)代表に指名されたキャサリン・タイ氏(AP)
米通商代表部(USTR)代表に指名されたキャサリン・タイ氏(AP)

 【ワシントン=塩原永久】米通商代表部(USTR)代表に指名されたキャサリン・タイ氏が25日、上院財政委員会で証言する。事前に公表された証言文によると、「中国はライバルであると同時に世界的な課題対処で協力を必要とする桁外れの国だ」と述べ、競争と協調の両面から対中関係を築くと表明する。当面は新型コロナウイルス危機の克服と雇用回復が最優先だとし、自国労働者を保護する姿勢も鮮明にするとみられる。

 タイ氏は通商問題を担当する議会顧問を務め、オバマ政権下ではUSTRの幹部を歴任した。両親が台湾出身で、承認されればアジア系米国人として初めてのUSTR代表となる。

 証言文によるとタイ氏は「第一の優先課題」にコロナ禍からの復興を挙げた。「すべての米国人の利益となる通商政策を追求する」と指摘。大企業など利害関係者に恩恵が偏りがちな貿易を、一般労働者の生活を豊かにするための手段と位置づけ、国内の産業活性化や競争力強化につなげる方針を強調する。

 対外関係では同盟国との協力を重視し、世界貿易機関(WTO)などの「国際機関へ再び関与」して単独主義的だったトランプ前政権からの転換を打ち出す。

 タイ氏はUSTRでWTOでの対中紛争を担当した経験もあり、「中国に義務を守らせる戦略的で一貫性のあるプランを持っている」と訴える見込みだ。

 バイデン政権で外交・安全保障を担当する高官は、厳しい対中姿勢を継続する姿勢をみせている。トランプ前政権が発動した対中制裁関税について、タイ氏は当面は継続する方針を確認するとみられる。一方、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に英国や中国が加入に関心を示しており、米国がTPPを含む新たな貿易交渉に乗り出す可能性を残すのかどうかが注目されている。

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