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トランプ氏の弾劾裁判で無罪評決

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トランプ前米大統領=テキサス州アラモ(Delcia Lopez/The Monitor提供、AP=共同)
トランプ前米大統領=テキサス州アラモ(Delcia Lopez/The Monitor提供、AP=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米連邦議会議事堂襲撃事件を扇動したとして弾劾訴追された共和党のトランプ前大統領に対する上院(定数100)の弾劾裁判は13日、トランプ氏の「反乱扇動」の責任を問う採決を行った。「有罪」票が57、「無罪」票が43で、同氏を有罪にするのに必要な出席議員の3分の2に届かず、無罪評決が下された。トランプ氏は大統領在任中に続く2度目の弾劾裁判で再び無罪となった。

 上院では与野党が50対50で拮抗(きっこう)している。共和党からは7人が有罪票を投じたが、党内に強固な支持基盤を維持するトランプ氏の影響力に配慮する形で大多数の共和党議員が無罪票を投じたとみられている。

 トランプ氏は無罪評決を受けて声明を出し、弾劾裁判を「米国史上空前の魔女狩りの一環だ」と非難した上で、「米国を再び偉大にする歴史的運動は始まったばかりだ。私たちは間もなく立ち上がる」と訴え、近く政治活動を再開させる意向を強く示唆した。

 一方、トランプ氏に無罪票を投じた上院共和党トップのマコネル院内総務は評決後の弁論で「トランプ大統領が実質的かつ道徳的に(議事堂襲撃の)責任があることは全く疑いがない」と非難し、「民間人となったトランプ氏は今後、在任中の行為について(刑事)責任を問われる可能性がある」と指摘した。

 また、バイデン大統領は声明を出し、マコネル氏の発言などを踏まえ「トランプ氏は最終的に有罪とはならなかったが、罪状に異論の余地はない」とし、「私たち米国人、特に指導者たちは真実を擁護し、ウソを打倒する義務と責任がある」と訴えた。

 上院の弾劾裁判は1月27日に開廷し、2月9日に審理を始め、史上最速の5日間で評決を下した。

 13日の評決に先立ち、検察官役の民主党下院議員団はトランプ氏の弾劾に賛成した共和党下院議員を証人として招致を求め、いったん賛成多数で可決した。

 しかし、トランプ氏の弁護団も対抗して証人招致に動く構えを見せたため、裁判の長期化を避けたい両党は調整の結果、トランプ氏に不利となる同議員の証言を読み上げ、証拠として採用する代わりに招致は見送ることで合意した。

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