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米下院、陰謀論者の共和党新人議員を委員会から除名

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 【ワシントン=黒瀬悦成】米下院本会議は4日、陰謀論者で発言が物議を醸していた共和党の新人女性議員、マージョリー・グリーン氏(46)について、所属する予算委員会と教育・労働委員会から除名する決議案を賛成230、反対199で可決した。下院は民主党が多数を占めており、米議会で一方の政党が他党の委員会人事に介入するのは極めて異例だ。

 グリーン氏はトランプ前大統領に近いとされる一方、「Qアノン」と呼ばれる陰謀論集団の信奉者として知られている。

 昨年11月に初当選する前、「2001年の米中枢同時テロでハイジャック機が国防総省に突入した証拠はない」「18年に南部フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件は自作自演だ」などと主張。CNNテレビによると、ペロシ下院議長ら民主党有力議員の殺害をネット上で支持していた。

 決議には民主党議員に加え、共和党からも11人が賛成に回った。これに先立つ3日、下院共和党はグリーン氏への処罰を見送ることを決めていた。

 グリーン氏はこの日の採決の前、自身の過去の発言に「遺憾の意」を表明しつつ、謝罪はしなかった。

 下院共和党トップのマッカーシー院内総務は、グリーン氏の発言を非難する一方で、除名は「分断を一層深める」と反対。一方、上院共和党トップのマコネル院内総務はグリーン氏に強い不快感を示しているとされ、同氏の扱いは今後の共和党の方向性を決めるとして注目を集めていた。

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