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米、新型コロナで「国防生産法」発動 医療品の生産優先 NYなどに病院船も派遣

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記者会見するトランプ米大統領=18日、ホワイトハウス(ロイター)
記者会見するトランプ米大統領=18日、ホワイトハウス(ロイター)

 【ワシントン=大内清】トランプ米大統領は18日、新型コロナウイルスの感染拡大で懸念される医療用マスクや防護服などの不足に対応するため、民間企業に増産を要請できるようになる「国防生産法」を発動すると発表した。感染患者の治療や隔離のため、海軍の病院船2隻を東部ニューヨーク湾と西海岸に派遣することも決めた。ホワイトハウスでの記者会見で明らかにした。

 米国では医療従事者のマスクや防護服、手袋の在庫が払底したり、患者に使用する人工呼吸器が不足したりする懸念が強まり、野党・民主党の議員らが同法の発動をトランプ氏に要請していた。同法の発動で、米政府が企業にマスクなどの生産を最優先にするよう命じることが可能になる。感染症対策での発動は異例。

 国防生産法は朝鮮戦争中の1950年に制定されたもので、複数の米メディアによると過去に50回以上発動され、トランプ政権下でも2017年に宇宙航空分野の技術開発のために発動されている。

 トランプ氏は会見で、自身を「ある意味で戦時下の大統領」だと形容し、「見えない敵(新型コロナ)を倒さなくてはならない」と呼び掛けた。

 トランプ氏はまた、カナダとの不要不急の往来を禁じることも明らかにした。カナダとの合意に基づく措置で、両国間の貿易には適用されないとしている。

 米国では18日までに全50州と首都ワシントンなどで計7千人以上の感染者が確認され、少なくとも114人が死亡。ワシントン周辺では地下鉄やバスの利用を控えるよう求められ、市内は静まり返っている。

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