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ヘンリー王子一家、カナダ到着後もパパラッチ攻防 弁護士「法的措置辞さぬ」

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 21日、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州で、英王室のヘンリー王子一家の滞在先と報じられた施設の近くに待機する報道陣(ロイター)
 21日、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州で、英王室のヘンリー王子一家の滞在先と報じられた施設の近くに待機する報道陣(ロイター)

 【ロンドン=板東和正、ニューヨーク=上塚真由】今春から公務に就かないことが決まった英国のヘンリー王子(35)が20日夜にカナダに到着し、同国での新生活をスタートさせた。妻のメーガン妃(38)と長男のアーチーくんとともに西部バンクーバー島の邸宅に滞在しているとみられる。一家の“移住”は「平穏な生活」(王子)のためとされるが、カナダでも取材攻勢は続いており、弁護士を通じて警告する事態となっている。

 英大衆紙「デイリー・メール」などは、メーガン妃が20日朝、アーチーくんを抱き、愛犬2匹とともにバンクーバー島の公園を散歩する写真を掲載した。英メディアによると、夫妻の弁護士は写真について、公園の茂みに隠れたパパラッチ(追っ掛けカメラマン)が盗み撮りしたものだと主張。一家が執拗(しつよう)な取材で苦痛を受けているとして法的措置も辞さないと警告を出した。望遠レンズで邸宅にいるメーガン妃を撮影しようとしたパパラッチもいるという。

 夫妻への取材攻勢は2018年5月の結婚後に激化。夫妻が英王室から距離を置く決断に至った背景には、執拗な取材への不満があるとされる。夫妻は昨年、電話を盗聴されたり、個人的な手紙を報じられたりしたとして、英大衆紙などを提訴していた。

 王子の母の故ダイアナ元妃はパパラッチの追跡取材を受け、交通事故死を遂げている。王子は昨年、「私の深刻な恐怖は歴史が繰り返されることだ」と指摘していた。

 一方、カナダ国民は、王子一家に複雑な反応を示している。カナダの世論調査機関アンガス・リードによると、移住を歓迎すると答えたのは39%となり、反対の11%を上回ったが、50%が「どちらでもよい」と回答し、関心の低さが露呈した。カナダ国民は、莫大な警備費用に自国の税金が使われることへの懸念が強く、同じ調査では73%が、警備など滞在に必要な費用を一切負担したくないと答えた。

 国民の反発もあり、トルドー首相は21日、王子一家のカナダ滞在について英王室のエリザベス女王と協議していないとし、「議論は続いている」と説明。どちらが警備費用を負担するかなどは結論が出ていないと強調した。英メディアは、一家がカナダ・バンクーバーの「3580万ドル(約40億円)」の物件を新居として検討していると報じたが、パパラッチ対策や警備負担など新生活には問題が山積している。

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