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8カ月の政局不安に終止符 スペイン初の連立政権…地域政党が影響力

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スペイン議会で拍手するサンチェス首相=7日、マドリード(AP)
スペイン議会で拍手するサンチェス首相=7日、マドリード(AP)

 【パリ=三井美奈】スペイン下院(定数350)で7日、中道左派、社会労働党(PSOE)のサンチェス首相の続投が賛成多数で承認された。PSOEは急進左派ポデモスとの連立政権を発足させる。昨年4月の総選挙以来、8カ月間続いた本格政権の不在に、ようやく終止符が打たれる。

 下院の投票結果は、賛成167に対し、反対165。東部カタルーニャ自治州の独立派政党が棄権に回ることを受け入れ、過半数の支持確保が可能になった。スペインでは1978年の民主化後、保革二大政党制が続き、連立政権の発足は初めて。

 PSOEは昨年4月の総選挙で第1党になったが、連立交渉に失敗。11月にやり直し総選挙が行われた。ポデモスとの連立合意は極右伸長に対する危機感が促したとみられる。

 PSOEとポデモスは富裕層増税、最低賃金の引き上げなどで合意しており、サンチェス政権の経済運営は今後、左傾化が予想される。PSOEは欧州連合(EU)の規律を重視して財政均衡を重視してきたが、ポデモスは緊縮財政に反対し、最低所得保障や法人税増税を主張してきた。

 PSOEとポデモスの下院議席は合計155。脆弱(ぜいじゃく)な少数政権による運営が続き、国会では独立を求めるカタルーニャ地域政党が影響力を保つことになる。

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