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ロシア本土とクリミア結ぶ鉄道橋開通 併合の既成事実化狙う

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出発を待つクリミア南部セバストポリ行きの列車=23日、ロシア・サンクトペテルブルク駅(共同)
出発を待つクリミア南部セバストポリ行きの列車=23日、ロシア・サンクトペテルブルク駅(共同)

 【モスクワ=小野田雄一】2014年にロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を隔てるケルチ海峡を結ぶ鉄道橋(長さ約19キロ)が完成し、23日、露北西部サンクトペテルブルクからクリミア南部セバストポリ行きの一番旅客列車が発車した。平行する自動車橋は18年に開通済みで、来年には鉄道による貨物輸送も始まる。ロシアはクリミア併合の既成事実化を一段と進めた形となった。

 クリミアでは輸送路の乏しさに伴う物価高が指摘されてきた。露政府には、大量輸送が可能な鉄道橋により現地の物価を抑制し、住民の不満を解消する狙いもあるとみられる。

 イタル・タス通信によると、プーチン露大統領は同日、クリミア東端のケルチから本土のタマニまで列車で移動。タマニで開かれた鉄道橋の完成式典で「われわれは今後も同様の事業を実施していく」と表明した。「2020年は1400万人の乗客輸送と、1300万トンの物資輸送が予想されている」とも語った。

 サンクトペテルブルクを発車した一番列車は、セバストポリまでの約2740キロを約43時間半かけて走行する。タス通信によると、料金は3500ルーブル(約6150円)からという。

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