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プーチン露大統領「米は早期に新START延長を」 軍拡競争避けたい本音にじむ

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プーチン露大統領=12月4日、ソチ(ロイター)
プーチン露大統領=12月4日、ソチ(ロイター)

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン大統領は5日、2021年に期限が切れる米露間の新戦略兵器削減条約(新START)について、「ロシアはいかなる前提条件もなく即座に新STARTを延長する用意がある」とし、米国が早期に条約延長に応じるよう促した。また、「ロシアは軍拡競争に興味を持たず、現在ミサイルが存在しない場所にミサイルを配備する考えもない」と述べた。訪問先の露南部ソチでの発言をイタル・タス通信が伝えた。

 米露間では8月、中距離核戦力(INF)全廃条約が失効しており、新STARTが唯一残る軍備管理・軍縮の枠組みとなっている。プーチン政権は核戦力で米国に対抗する姿勢を誇示してきたが、本音では米国との本格的な軍拡競争を避けたいと考えている。

 プーチン氏は「ロシアの立場を改めて確認したい。ロシアは即座に、可能な限り早く、年内にも条約を延長する用意がある。後に二重、三重の解釈が生じないよう公式に話す」と発言。ロシアの条約延長の提案に対し、現時点までに米国からの返答が来ていないことも明らかにした。

 核弾頭などの保有数を制限する新STARTをめぐっては、5月のソチでの米露外相会談で、延長の是非に関する交渉を始めることで両国が合意していた。

 米国はロシアとの交渉に前向きな姿勢を示す一方、中国を加えた新たな軍備管理条約を締結すべきだとの立場を示している。中国は条約参加を否定しており、交渉は難航するとの観測が強い。

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