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スペイン、総選挙へ 4年で4度目 政権不安止まらず

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スペインのサンチェス首相=17日(ロイター)
スペインのサンチェス首相=17日(ロイター)

 【パリ=三井美奈】スペイン中道左派のサンチェス首相は17日、今年4月の総選挙後の組閣交渉が不調に終わったとして、11月10日に再選挙が行われる見通しだと述べた。スペインでは政権の脆弱(ぜいじゃく)化が止まらず、総選挙は4年間で4度目になる。

 フェリペ国王は17日、各党代表との会談後に声明を出し、「国会で必要な信任が見込める候補がいない」として、首相候補を指名しないと発表した。スペインでは選挙後、国王が組閣可能な首相候補を指名し、国会が承認する仕組み。組閣期限は今月23日だった。

 4月の総選挙で、サンチェス氏の社会労働党は下院(定数350)の123議席を獲得。左派ポデモス(42議席)に組閣支持を求めたが、合意に至らなかった。サンチェス氏は17日、「より鮮明に意思表明してほしい」と国民に訴えた。

 相次ぐ総選挙は、左右両翼で多党分立が進んだことによる。スペインは1970年代の民主化以降、社会労働党と中道右派「国民党」の2大政党制が続いたが、ポデモスなど新党の台頭で議席の過半数を押さえられなくなり、安定政権の樹立が困難になった。

 2015年の総選挙後、第1党になった国民党は組閣不調で16年に再選挙に追い込まれ、少数政権を発足させた。サンチェス政権は昨年、国民党政権に対する不信任成立を受け、少数政権として発足。下院で予算案を否決され、今春の前倒し総選挙につながった。

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