PR

イラン、ウラン貯蔵量を大幅超過 IAEA報告書

PR

 【ベルリン=宮下日出男】国際原子力機関(IAEA、本部・ウィーン)は8月30日、イランの核合意の履行状況に関する報告書をまとめた。低濃縮ウランの貯蔵量は241・6キロとなり、核合意の上限である202・8キロ(六フッ化ウラン換算で300キロ)を大幅に超えた。AP通信などが伝えた。

 イランは5月、合意を離脱した米国の制裁再開などを受け、合意に基づく制限の一部履行を停止。報告書は8月19日時点の状況で、7月上旬から貯蔵量をさらに30キロ近く増やした。このうち濃縮度3・67%の上限を超える4・5%のウランは25・1キロとなった。

 一方、兵器級プルトニウムの製造にもつながる重水の保有量は125・5トンで130トンの制限内だった。

 核合意をめぐっては、英仏独など残る当事国が合意存続を目指しており、フランスは積極的に米国とイランの対話実現を模索している。だが、イランは米国の制裁解除を先に求め、9月前半にもさらなる合意の履行停止に踏み切る構えを見せている。

この記事を共有する

おすすめ情報