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イタリア、コンテ首相続投へ 五つ星と民主の左派党が連立で基本合意

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イタリアのコンテ首相
イタリアのコンテ首相

 【パリ=三井美奈】ポピュリズム(大衆迎合主義)政権が崩壊したイタリアで28日、第1与党だった「五つ星運動」と中道左派野党「民主党」が、コンテ首相を擁する連立政権樹立で基本合意した。これを受け、マッタレッラ大統領は29日、コンテ氏に新たな組閣を要請した。前倒し総選挙は当面、回避される。

 コンテ氏は無所属だが五つ星に近く、五つ星は連立交渉を求めた民主党に対し、「コンテ首相続投」を条件としてきた。民主党のジンガレッティ書記長は28日、大統領府で記者団に、「五つ星が要求する首相を受入れると大統領に伝えた」と述べた。五つ星代表のディマイオ経済発展・労働相は大統領と会談後、民主党との連立に前向きな姿勢を示し、大統領は、29日にコンテ氏を召喚した。両党に少数左派を加えれば、国会で信任に必要な過半数が確保できる。

 新政権発足に向け、両党は閣僚人事や政策で合意する必要がある。欧州連合(EU)重視を訴える民主党、EUに懐疑的な五つ星との間の溝は深く、すんなり決まる見通しは立っていない。

 さらに不安材料は、五つ星の党員投票。ディマイオ氏は新たな連立について、インターネットで賛否を問う方針を表明しているためだ。五つ星は、前民主党政権の「腐敗打倒」を訴えてきただけに、党内には連立に大きな反発がある。

 ポピュリズム政権は「五つ星」と右派「同盟」の2党連立で昨年発足したが、同盟を率いるサルビーニ内相が今月初め、党の支持率上昇に乗って総選挙実施を要求。不信任案を国会に提出した。コンテ首相は辞意を表明し、大統領は各党に新たな連立交渉を促していた。

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