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英議会10月半ばまで停会 首相、離脱強行へ反対派封じ

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G7サミットで記者会見するジョンソン英首相=26日、フランス・ビアリッツ(ロイター)
G7サミットで記者会見するジョンソン英首相=26日、フランス・ビアリッツ(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】英国のジョンソン首相は28日、夏季休会中の議会が再開する直後の9月9日の週から10月13日まで議会を停会する方針を決めた。ジョンソン氏は28日、国家元首であるエリザベス女王に停会を要請し、同意を得た。英国の欧州連合(EU)離脱の期限が10月末に迫る中、強硬離脱派のジョンソン氏は議会停会で反対勢力を封じる策に出た。与野党の議員から「横暴だ」と反発が上がっている。

 最大野党・労働党など野党勢力は27日、経済が混乱に陥る「合意なき離脱」を阻止するための法案を議会に提出することで合意していた。離脱期限の延期をEUに申請するようジョンソン氏に義務づける内容で調整されている。

 ジョンソン氏の動きは、野党法案を審議する時間を大幅に短縮し、離脱を断行するのが狙いだ。英BBC放送によると、ジョンソン氏は9月10日からの停会を検討している。議会が30日以上も開かれない異例の事態となる。

 野党勢力が法案を可決させるには、英下院(650議席)で議長団などを除いた実質過半数の320票が必要。ジョンソン氏率いる与党・保守党は北アイルランドの民主統一党(DUP)の閣外協力を得て320議席を保持している。野党勢力の現有議席は319で、合意なき離脱に反対する保守党議員を取り込み、法案を可決させる方針だ。

 労働党は内閣不信任決議案を出す意向だったが、議会の支持を得やすい法案提出を優先させる。

 ジョンソン氏は、メイ前首相がEUとまとめた離脱協定案のうち、英領北アイルランドの国境管理問題の解決まで英国が関税同盟にとどまるとした「安全策」を削除できなければ、合意がなくても10月末に離脱する方針を示している。

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