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ロシアとトルコが首脳会談、シリア情勢協議へ 難航の予想も

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G20で顔を合わせたトランプ米大統領(中央左)、プーチン露大統領(中央右)、エルドアン・トルコ大統領(右上)=6月29日、大阪市(AP)
G20で顔を合わせたトランプ米大統領(中央左)、プーチン露大統領(中央右)、エルドアン・トルコ大統領(右上)=6月29日、大阪市(AP)

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン大統領は27日、モスクワ近郊でトルコのエルドアン大統領と会談を行う。ロシアを後ろ盾とするシリアのアサド政権軍が反体制派を支援するトルコ軍を攻撃するなどシリア情勢をめぐるトルコとシリア間の緊張が高まる中、エルドアン氏には、ロシアに働きかけることでアサド政権軍のトルコ軍への攻撃をやめさせる思惑があるとみられる。ただ、ロシアはシリア寄りの姿勢を崩しておらず、会談は難航も予想される。

 反体制派の最終拠点イドリブ県では4月以降、アサド政権軍とロシア軍が空爆や地上作戦を拡大。多くの民間人の死者や難民が発生し、国際的非難を呼んでいる。8月1日にアサド政権軍がイドリブ県での停戦を発表したが、わずか4日で戦闘は再開された。

 19日にはアサド政権軍がトルコ軍の車列を空爆し、民間人15人が死傷する事件が発生。空爆を非難したトルコ側に対し、アサド政権側は「トルコ軍が国際法に違反して越境した」などと反論した。イドリブ県の一部ではトルコ軍がアサド政権軍に包囲されている。

 こうした中、エルドアン氏は23日、これまでもシリア情勢をめぐって協議を続けてきたプーチン氏に電話会談を申し込み、「アサド政権軍の攻撃で人道的危機が起きている。トルコの安全保障に脅威となっている」などと訴えた。

 しかし国営ロシア通信によると、ラブロフ露外相は26日、アサド政権軍によるトルコ軍への攻撃について「トルコとのいかなる合意にも反していない」と述べ、シリア寄りの姿勢を鮮明にした。

 27日の会談でも「イドリブ県のイスラム過激派の排除」を目標に掲げるプーチン氏が、エルドアン氏の要望にどこまで理解を示すかは不透明だ。

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