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「ミスター合意なし離脱」は誰? 英、EUが責任押し付け合い

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7月24日、ロンドンの首相官邸に入るジョンソン英首相(ロイター)
7月24日、ロンドンの首相官邸に入るジョンソン英首相(ロイター)

 【ビアリッツ=三井美奈】先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)開幕を前に24日、英独仏伊の4カ国と欧州連合(EU)首脳が、英国のEU離脱をめぐってフランス南西部ビアリッツで会談した。合意がないまま期限の10月末に英国が離脱すれば大混乱を招くとして、英、EU側が互いに責任を押しつけ合った。

 トゥスクEU大統領は会合前に、「ジョンソン英首相には『ミスター合意なし離脱』として歴史を転落してほしくない」と警告した。ジョンソン氏が現在のEU離脱協定案を受け入れないことに懸念を示し、「現実的な代案があるなら、聞く用意がある」と求めた。

 これを受け、ジョンソン氏は記者団に、協定案で譲歩しないEU側に非があると反論した。「トゥスク氏が『ミスター合意なし離脱』になりたくないなら、真剣に考えよ」と述べ、協定案から国境管理をめぐる「安全策」を削除するよう要求した。

 「安全策」とは、アイルランドとの国境管理問題の解決まで英国がEUとの関税同盟にとどまることとした規定。ジョンソン氏は「これではまるで、EUの植民地のようだ」と反対してきた。EUが削除要求に応じなければ、10月末の離脱強行も辞さないと公約する。

 ジョンソン氏はまた、「英国のよき時代が終わるという人がいるが、大きな間違いだ。英国は(欧米の)同盟国の中心にいる」と述べ、EU離脱は英国の弱体化につながらないと主張した。マクロン仏大統領がG7サミット前に、EUを出た英国が米国に接近すれば「米国の格下パートナーになる」と警告したのに反論した。

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