PR

G7サミット開幕 イラン核保有阻止で一致 米中摩擦に懸念相次ぐ

PR

G7首脳会議に臨む各国首脳。右手前は安倍晋三首相=25日(ロイター)
G7首脳会議に臨む各国首脳。右手前は安倍晋三首相=25日(ロイター)

 【ビアリッツ(フランス南西部)=三井美奈】先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)は24日、ビアリッツで開幕した。議長を務めるマクロン仏大統領は25日、イラン情勢をめぐって「イランに核保有はさせない」「地域の安定を求め、これを損なう行為はとらない」の2点で一致したと明らかにした。欧州各国首脳は、米中貿易摩擦への懸念を表明した。

 マクロン仏大統領はイランについて、「2点の目的達成に向け、それぞれ有効に行動するということだ」と述べた。イラン核合意をめぐっては、欧州側が維持を主張するのに対し、合意を離脱した米国がイランに圧力をかけている。マクロン氏は「欧州が合意から離脱すれば、イランも出ていってしまう。だが、制裁や圧力がなければイランも動こうとしなかった」として「米欧対立」の払拭に努めた。フランスは今後も、イランとの交渉を続けるとしている。

 トランプ米大統領が求めていたロシアのサミット復帰も議題になった。トランプ氏は25日、「賛成した人も、賛成しない人もいた。まだ決定していない」と述べた。トゥスクEU大統領は24日の記者会見で「ロシアを呼ぶことに同意できない」と反対を表明。英独仏はウクライナ問題解決をロシア復帰の条件とする立場を変えていない。ロシアは2014年、ウクライナ領クリミア半島を一方的に併合し、主要8カ国(G8)から排除された。

 米中貿易摩擦をめぐって、マクロン氏は24日、テレビ演説で「貿易戦争は世界中に弊害をもたらす。欧州の成長は特に脆弱(ぜいじゃく)だ」と述べ、欧州経済の足かせになるとの見方を示した。ジョンソン英首相も、米中摩擦について「懸念している」と記者団に述べた。

 サミットでは、南米アマゾンの熱帯雨林で続く大規模火災に対し、G7各国が必要な支援を行うことで合意した。25日には、南アフリカなどアフリカ大陸5カ国首脳が討議に参加。28日に横浜で開幕するアフリカ開発会議(TICAD)を前に、アフリカ支援策を話し合う。

この記事を共有する

おすすめ情報