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イタリア政局カギ握る大統領、予算優先で暫定政権のシナリオも

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イタリア国会の主な政党
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 【パリ=三井美奈】イタリアで「五つ星運動」と「同盟」によるポピュリズム(大衆迎合主義)政権が崩壊し、今後のシナリオは議会の解散権を持つマッタレッラ大統領が握る。財政不安を抱える中、大統領は暫定政権を発足させ、予算成立後の来年初め、前倒し総選挙を行うとの見方も強い。

 政権発足には、上下両院で過半数の信任が必要。五つ星と同盟の組み合わせ以外では、左派の五つ星と民主党、少数政党が協力する連立しか現実的には残されていない。欧州連合(EU)への姿勢、財政で両党の立場が異なる中、政治家ではない実務家を首相に起用して暫定政権の樹立を目指す案が浮上しており、伊メディアでは司法関係者らの名前があがっている。

 大統領は27日までに連立合意が困難と判断すれば、国会解散に踏み切る可能性がある。総選挙は解散から70日以内に行うのが原則で、この場合は早ければ10月末にも実施される。2023年の国会任期満了まで継続を目指す本格政権の樹立には、連立各党が政策綱領で合意する必要がある。

 金融市場は世界的な金利低下が進み、イタリアの国債利回りも過去2年で最低水準にある。だが、イタリアの債務残高は国内総生産(GDP)比132%で、EUでギリシャに次ぐ規模。政局混迷の長期化はユーロ圏の不安材料になる。

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