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イタリア、五つ星と民主党の左派連立が浮上 大統領、27日まで合意促す

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会見で話すイタリアのマッタレッラ大統領=22日、ローマ(ロイター)
会見で話すイタリアのマッタレッラ大統領=22日、ローマ(ロイター)
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 【パリ=三井美奈】イタリアのマッタレッラ大統領はコンテ首相の辞意表明を受けて22日、各党代表との会談後に声明を出し、27日まで連立交渉で合意を促す方針を表明した。コンテ政権の第1与党「五つ星運動」と、野党「民主党」の左派2党による連立案が浮上するが、欧州連合(EU)への姿勢で双方は隔たりがある。

 五つ星を率いるディマイオ副首相兼経済発展・労働相はマッタレッラ氏との会談後、「安定多数を確保するため接触を開始した」と表明した。連立候補となる政党名は明かさなかった。

 民主党のジンガレッティ書記長は、マッタレッラ氏に連立交渉への参加の意思を伝えたと発表した。一方で連立樹立には、「EUの誠実な加盟国となること」「移民政策の見直し」など5つの条件が必要だとした。五つ星に対し、EUに懐疑的な政策の転換を要求したものだ。

 コンテ政権は、サルビーニ内相兼副首相が率いる右派「同盟」と五つ星の連立。五つ星は最低所得保障を公約し、EUの財政規律に縛られず、貧困救済を優先する方針を示してきた。サルビーニ氏が進めた不法移民の強硬な排除策でも歩調を合わせた。

 民主党は、五つ星が進める国会議員の定数削減案にも反対している。

 五つ星は昨年の総選挙で、民主党政権の腐敗や緊縮政策を批判し、民主党の地盤を奪って第1党になった。両党とも、党内に連立への反発は強い。

 コンテ首相の辞任は、移民への強硬策で支持率が高いサルビーニ氏が、国会に内閣不信任案を提出したのがきっかけになった。総選挙で右派政権の樹立をめざしている。

 サルビーニ氏はマッタレッラ氏との会談で、議会解散と前倒し総選挙が必要だと主張。中道右派「フォルツァ・イタリア」を率いるベルルスコーニ元首相も、右派政権が樹立できない場合は総選挙を行うべきだとの立場を大統領に伝えた。

 マッタレッラ氏は22日の声明で、総選挙については「軽々しく決められない」とする一方、来年の予算審議を控え、「決断を急ぐ必要がある」と明記した。27日に上下両院や各党代表と再協議を行う。

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