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ロシアの放射線監視装置が停止 爆発事故で情報隠蔽か

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パリ訪問中のロシアのプーチン大統領。放射能汚染を否定した=19日(ロイター)
パリ訪問中のロシアのプーチン大統領。放射能汚染を否定した=19日(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会(本部・ウィーン)は19日、ロシア北西部アルハンゲリスク州の軍事施設で起きた爆発事故の後、ロシア国内に設置された放射線監視装置の一部がデータ送信を停止したことを明らかにした。欧米メディアによると、停止した装置は4カ所。専門家の間では爆発に関する情報の隠蔽を図ったとの見方も出ている。

 爆発は8日に発生。新型の原子力推進式ミサイル開発に関連の実験中だったとされている。

 ロイター通信が準備委関係者の話として伝えたところでは、事故から2日後の10日、現場に最も近い2カ所の監視装置がデータ送信を停止。CTBTのシミュレーションでは爆発で汚染物質が拡散された場合、この2カ所周辺には10~11日に到達すると予測されていた。さらに離れた2カ所の監視装置も13日に停止した。

 監視装置はCTBTに基づき運用されている国際監視制度の一環で、設置された国が運用を担い、データが準備委に送られる。送信停止の原因は明らかではないが、専門家はロシアが情報を隠そうとしているとも指摘している。

 準備委のゼルボ事務局長は19日、「監視装置の運用者と技術的な問題に対処している」と表明。一方、ロシアのプーチン大統領は同日、爆発事故による放射能汚染の「恐れはない」と訪問先のパリで語り、現地に派遣した専門家が状況を管理していると強調した。

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