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米ミサイル実験 ロシアは米批判も「先行配備」は見送り

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米サンニコラス島で行われた地上発射型巡航ミサイルの発射実験=18日(米国防総省提供・AP)
米サンニコラス島で行われた地上発射型巡航ミサイルの発射実験=18日(米国防総省提供・AP)

 【モスクワ=小野田雄一】米国が中距離核戦力(INF)全廃条約の失効後初となる地上発射型巡航ミサイルの発射実験を行ったことを受け、ロシア外務省のリャプコフ外務次官は20日、実験を「挑発だ」と批判する一方、「米国が世界のどこかにINFを配備しない限りロシアも配備しないとの方針は変えない」との認識を示した。イタル・タス通信が伝えた。

 欧州に米側のINFが配備された場合、発射から数分以内にモスクワに到達するとされ、ロシアは防空態勢の強化など追加の軍事措置を迫られる。財政難のロシアはINFの欧州配備を避けたい考えで、リャプコフ氏の発言には米国を牽制(けんせい)する意図がありそうだ。

 リャプコフ氏はまた「米国は条約失効からたった16日で発射実験を行った。条約失効以前から(条約で禁止されていた)INFの研究や生産が行われていたことは明白だ」とも述べ、米国は条約に違反していたと批判した。

 露上院のコサチョフ国際問題委員長も20日、「欧州やアジアにミサイルが配備されればロシアにとって脅威で、ロシアも安全保障上の対抗措置を取る権利がある」との考えを示した。

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