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「鉄のカーテン」に最初の風穴開けたハンガリーで30年記念式典

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記者会見するドイツのメルケル首相(左)とハンガリーのオルバン首相=19日、ハンガリー・ショプロン(AP)
記者会見するドイツのメルケル首相(左)とハンガリーのオルバン首相=19日、ハンガリー・ショプロン(AP)

 【ベルリン=宮下日出男】東西冷戦下の1989年8月、ハンガリー経由で東ドイツ市民がオーストリアへ大量脱出し、冷戦終結への重要な契機となった事件から30年を迎えた19日、脱出の舞台となったハンガリー西部ショプロンで記念式典が開かれた。

 事件ではハンガリーとオーストリアの市民が「汎ヨーロッパ・ピクニック」と呼ばれる親睦目的の集会を開催。ハンガリー政府黙認の下、国境が短時間開いた隙に東独市民600人以上を脱出させた。欧州を分断した「鉄のカーテン」に最初に風穴を開けた事件でハンガリーは9月、正式に国境を開放。冷戦の象徴「ベルリンの壁」が同年11月に崩壊する引き金となった。

 式典にはドイツのメルケル首相も出席。記者会見では東西ドイツの統一や欧州の分断解消をもたらした「ハンガリーの勇気を忘れない」と謝意を述べた。

 一方、ハンガリーのオルバン首相は移民対策のフェンスを南部国境に建設し、30年前と逆に国境を閉鎖したとの批判に対し、「どちらも欧州の安全のためだ。矛盾しない」と反論した。

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