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イランタンカーを解放 英当局が発表 米国は拿捕要求

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7月に拿捕(だほ)され、停泊中のイランの大型タンカー=15日、英領ジブラルタル(ロイター)
7月に拿捕(だほ)され、停泊中のイランの大型タンカー=15日、英領ジブラルタル(ロイター)

 【パリ=三井美奈】英領ジブラルタル自治政府は15日、7月に拿捕(だほ)したイランの大型タンカーを同日付で解放したと発表した。米司法省は直前にタンカーの拘束を続けるよう要請しており、自治政府の声明はタンカーの出港時期を明らかにしなかった。ただ、ロイター通信は、タンカーが地中海の港に向かうとするイラン海事当局関係者の情報を伝えた。

 タンカーは先月4日、欧州連合(EU)の制裁に反してシリアに原油を輸送しようとしたとして、自治政府が英海軍の支援を受けて拿捕した。自治政府の声明は、イランからタンカーをシリアに渡航させないとの確約を13日に得たとした上で、「拿捕の法的理由がなくなった」とした。米国の要求については、別の司法手続きで対応を決めるとしている。

 英政府は自治政府の司法決定に介入しない立場。イランはホルムズ海峡沖で先月19日に英船籍のタンカーを拿捕したが、英外務省は15日の声明で「今回の件は無関係」とし、両国間の取引はないと主張している。

 英国は今月5日、米国の要請に応じ、イラン沖ホルムズ海峡で航行の安全を目的とした有志連合に参加すると表明。一方、イラン核合意の枠組みは維持すべきとの立場で、タンカー解放により、イランとの緊張緩和に動いた可能性がある。

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