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選挙急ぐサルビーニ内相に逆風 イタリア、不信任案採決先延ばし 

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イタリアの上院で笑顔を見せるサルビーニ副首相=5日、ローマ(ロイター)
イタリアの上院で笑顔を見せるサルビーニ副首相=5日、ローマ(ロイター)

 【パリ=三井美奈】イタリアで総選挙の前倒し実施を目指すサルビーニ副首相兼内相が13日、「逆風」で譲歩を迫られた。上院でコンテ政権に対する不信任案の14日採決を要求したが、第1与党「五つ星運動」や最大野党「民主党」の抵抗で、審議は来週に先延ばしが決まった。

 不信任案は9日、サルビーニ氏が提出した。同氏が率いる第2与党「同盟」が不法移民排除で人気を集め、支持率が37%に高まる中、総選挙実施で同盟主導の右派政権発足を狙った。同盟と五つ星の連立政権は昨年6月に発足したが、税制や公共事業など基幹政策で対立してきた。コンテ首相は両党に属していないが、五つ星に近い。

 上院では13日、不信任案の早期採決に、同盟のほかベルルスコーニ元首相の中道右派「フォルツァ・イタリア」と極右政党が賛成したが、過半数に満たなかった。採決は20日以降に行われることになったが、民主党が五つ星に同調する方針を示したことで、不信任案の成立に不透明感が出てきた。

 五つ星のディマイオ副首相兼経済発展・労働相は、総選挙について「用意はできているが、決めるのは大統領だ」と述べ、実施には慎重な構え。五つ星の支持率は18%に低迷する。

 一方、民主党のレンツィ元首相は13日、「上院の決定は、新たな多数派形成の可能性を示した」と発言。コンテ政権が崩壊した場合、五つ星との組閣交渉に前向きな姿勢を示した。

 上院で不信任案が成立した場合、マッタレッラ大統領は新たな連立政権を模索するか、今秋に総選挙を実施するかの選択を迫られる。

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