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ミサイル発射は文政権への「厳重な警告」 正恩氏が新型兵器の「武力示威」視察

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「新型戦術誘導兵器」の発射を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。26日付の労働新聞が掲載した(コリアメディア提供・共同)
「新型戦術誘導兵器」の発射を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。26日付の労働新聞が掲載した(コリアメディア提供・共同)
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 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が25日に「新型戦術誘導兵器の威力示威射撃」を視察したと報じた。北朝鮮は25日に東部、虎島(ホド)半島から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。同通信は、今回の武力示威は再三の警告にもかかわらず、「先端攻撃型兵器」を搬入して軍事演習を強行しようとする韓国軍部の好戦勢力に「厳重な警告」を送るためだと強調した。

 米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35Aの韓国配備や8月に予定する米韓合同軍事演習に対する反発をミサイル発射という行動で示した形だ。この兵器を新たに作戦配備するとしている。

 昨年4月と9月の首脳会談で経済協力を約束しながら米国の反対で実行しない文在寅(ムンジェイン)政権を揺さぶる狙いとみられ、「南朝鮮(韓国)当局者は、きょうの警告を無視する失敗を犯してはならない」とクギを刺した。半面、非核化協議の再開で合意しているトランプ米政権の非難には言及しておらず、米韓の分断を図る思惑もありそうだ。

 金氏は視察で「世界の人々の前では、平和の握手を演出し、後ろでは演習強行などの二重行動を見せている」と文政権を批判。「南朝鮮当局者が事態の危険性を悟り、演習などの自滅行為を中断し、昨年4月と9月のような姿勢を取り戻すことを望むという勧告を伝える」と述べたという。

 5月にも発射した今回の兵器については「低高度滑空跳躍型飛行軌道」という特性を挙げて防御が容易でないと指摘。ロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」をモデルに開発され、複雑な軌道から迎撃が困難な新型ミサイルとの専門家らの分析を裏付けた。

 2発目は約690キロ飛行しており、韓国全土や日本の一部を射程に収める。

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